各種検査(超音波検査、血液検査)
各種検査(超音波検査、血液検査)
エコー検査は痛みがほとんどなく、簡便で体に負担をかけない優しい検査です。
エコー検査では、肝臓・胆嚢・胆管・膵臓・脾臓・腎臓・膀胱・腸管・大動脈・甲状腺・頸動脈など様々な臓器を観察できます。
当院では、2023年10月に発売された高画質・高機能なエコー機器であるCanonの『Aprio me』を導入しました。
肝臓組織の硬さや、減衰量を数値で評価するATIやSWEを用いることで、肝臓内の脂肪の蓄積や肝硬変(肝臓の硬さ)を測定し数値で伝えることができます。脂肪肝、B・C型肝炎、糖尿病・脂質異常を指摘された方も定期的にエコーにて肝臓の状態を確認することがすすめられます。特に、一旦肝硬変に移行すると不可逆的な変化となるため、症状が出る前に検査することが重要です。
非アルコール性脂肪肝炎は、脂肪肝と同じく自覚症状がありません。
肝臓は分かりやすい症状(痛みなど)が出ないため、異常があってもわからず、気がついたときにはかなり症状が進行していることが多々あります。肝臓の優れた再生能力や代償能力がかえって気づきにくくさせている部分があります。
だからこそ、定期的な健診で、肝臓の数値を知ることが大切になります。
カロリーの過剰摂取な食生活によって内臓脂肪が溜まると、大量の脂肪が肝臓へと供給されることになります。それがひいては、余剰脂肪が肝細胞の中に溜まることにつながります。
肝臓は脂肪を燃やそうとしますが、不完全燃焼の脂肪から有害な活性酸素が発生し、炎症を引き起こしてしまいます。その慢性肝炎の状態が、非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)と言われています。この状態が何年も続くと、NASHへと移行してやがて肝硬変へつながります。
腹部エコー | 約1,600円(3割負担) |
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頸動脈エコー | 約1,000円(3割負担) |
当院の血液検査は、一部を除いて外来ですぐに結果をお伝えできます。
血液検査結果は、一般的には採血した当日に結果を聞いて帰ることはあまりなく、次回また結果を聞きに受診してくださいというのが多いと思いますが、血液検査結果を待てない病状もありますので、必要に応じて院内にて血液検査を行います。
当院では末梢血一般検査、CRP検査、HbA1c検査、一般生化学検査を採血してすぐに結果を出すことができます。なかなか病院に何回も来院できない方は、その場で検査結果を出して説明します。また、結果によっては精査が必要になるような急性疾患で受診された方は、その検査をして評価し、適切に診断いたします。尿酸値やコレステロール、中性脂肪なども希望があればその場で結果をお知らせします。
血液採取、遠心分離・検査機器のセッティングや血液サンプルを検査機にかけ、時間として15~60分程度で検査が可能になります。
健診にて肝機能、腎機能、コレステロールや尿酸値に異常があり再検査が必要になったが、何度もクリニックを受診をする時間がない方、緊急を要する急性疾患の方、希望される方以外は採血後帰宅いただき、後日説明することも可能です。